詩 『B4 ノートとボールペン』
『B4ノートとボールペン』 モスグリーンのB4ノート 黒いボールペン 品物2つあれば 生きることができる 言葉を書けばいい 生きることができる 大げさではなく 私が言葉を書くことは 生命であり仕事なのだ モスグリーンのB4ノート 黒いボールペン 高いものではない 安くてけっこう 心を動きを 脳の分析を整理を分別を メリットとデメリットを 過去と未来を現在を この瞬間から言葉を書くのだ 外側と内側と 表と裏と 本音まで現れて 驚きとともに客観化とはこのことだ 『絶対』を考えるのは B4ノートとペンがあれば充分だ 混乱は確実に整理される 宇宙の動きと同じなのだ 動くと静寂だ 大きな三角波の台風は やがて凪になる モスグリーンのB4ノート 安いボールペン 誰のためではない 自分が生きるためなのだ おそらく50年前から B4ノートとペンがあれば ここまで私は生きることができたのだ これからもまた同じだ 出発 脳の外付けで 言葉があったのだ 言語野と言われてもパッとわからない B4ノートとボールペンがあれば 品物という外付けで 脳を助けてくれる もっと早く 走っていけ もっと早く走っていける さあ出発だ 出発進行 すでに韋駄天のごとく 走っていたのだ 私というエネルギーよ たくさんの世界に散らばって飛んでいけ