詩 『親父よ まあ聞いてくれ』
『親父よ まあ聞いてくれ』 親父 待っとってな 行くぞ 横断歩道で思ってさ 砂田橋のバス停で どこかのお母さんが 親切に どのバスで行ったらいいか どのバスで帰ったらいいか 教えてくれた 誰かが言ってましたけど 人は仏様だ 一瞬 私はそう思った そのお母さんは本物の菩薩様だ アゲハチョウが近くに来ていた お母さんは気をつけてね ありがとうございました 舎利殿 日泰寺のお釈迦様のお骨があるところ 親父は共同住宅のとこに眠ってる 日泰寺はどんな宗派もオッケーのお寺 アジアの人がいっぱい 日本人も在日も一緒に眠ってる なくなったらみんな 仏 南無阿弥陀仏 親父 俺最近言葉を覚えたよ 南無阿弥陀仏や 手を合わせて南無阿弥陀仏や お坊さんが50年ぐらいは唱えてくれる 銭がないけん 一戸建ては出てへんで 共同住宅や それで十分 俺もここに来る 味鋺住宅から同じ どうなっても同じ住宅やこれで十分 長い階段を登る時 考えてみた お釈迦様と阿弥陀仏様はマブダチだ って独り言をしてな 花を置いてね 俺 親父と長く話したいなと思った 色々話した 親父 今日は 聞いてくれ あっちもこっちも色々話した 熊野は楽しかったな 名古屋の時もいや飲んだな 3年前は 上飯田リハビリテーション病院におってさ葬式にも行けんくてごめんな 親父もやっぱり ニコニコしてる 私も知っとるけども まあ 聞いてくれ 暑くなってきて 日陰によって 親父と話していた 綺麗なトカゲが出てきて あー 仏様だ 親父 かなって思った みんなが仏様に見えた時だってあるよ でも だいたい 忘れてくんだな まあこんなもんだ なぁ親父よ 暑くなってきたでまあ帰るでな そっちも元気でな じゃあ またな そうそう 俺 親父に聞いたじゃない? お釈迦様と一緒にいるってのはどんな感じだ? 最高だよ 親父があの笑顔でよ ニコニコして言いおった そうかそうか 俺も笑った 空が多くてな やっぱり俺もここに そのうち来るでな じゃあな元気だな また来るけん 暑いわ もう無理 #日泰寺舎利殿