117 詩 『太陽と月を見ている』
『太陽と月を見ている』 あの人は最後まで話を聞いてくれた お互い忙しいのに ちゃんと話を聞いてくれた 詳しいことも聞いてくれた それだけでありがたい 私は天空を見ている 太陽と月を見ている 私が軽く 「神経質になっちゃうんですけどね」と言ったら 「そんなことない」 とあの人は笑わず まっすぐ 私を認めてくれる こんなふうに言ってくれたのは 初めてだ 私は今ここにいる 人間の美しさを見ていると 生まれてよかったな 生きていてよかったな と思ったのだ 瞬間は貴重だ この体験をおそらく 私の宝物になるのだろう 私は天空を見ている 太陽と月を見ている いつももらってばっかりで いつももらってばっかりなのだ