詩 『びっこのお地蔵さん』
『びっこのお地蔵さん』 みんなが 幸せになったらいいのにな って思います みんなが 元気になったらいいのにな って思います 自分のことは 何とかやれば大丈夫です やればやるだけ 良くなると知っています 誰かに頼る勇気と優しさも おぼえました この1ヶ月間 私は誰かが元気になればいいのに と考え行動しました あとは流れです 〈無常〉って言うらしいです 誰かの体の痛み苦しみに 代われないのです こないだ カワバタさんと 成田山万福寺に遊びに行きました 帰りは 矢場町から栄まで 歩きました カワバタさんがいなければ 一人で歩くことはできませんでした 「1年前より歩くの、速くなったね」 「そうかな? こんなふうに、土曜日の若い人いっぱいの繁華街で歩くなんて夢でもなかった。夢みたいだよ」 後日 カワバタさんいわく 「小久保さんはあの時思ったんだ、お地蔵様だと思ったんだよ」 そんなふうに電話で知った いけない言葉を言えば びっこのお地蔵さんになるのかな 左足と左手が悪いので びっこのお地蔵さんが歩く っていう 絵ですか やることはやりましたし 行きたいところに行ったし たくさんの恋をしたし もうこれでいいです まだずっと生きるのだったら 誰かのためにできればいいな って思います みんなが 幸せになったらいいのにな って思います みんなが 少しでも 元気になったらいいのにな って思います みんな一緒に行きましょう 探しましょう #六道地蔵 ※〈びっこ〉は差別語であり身体障害者への差別語でもあるのですけど、詩の言葉の余韻を大事にして、あえて使用させていただきました。ご了承ください。