詩 『2つの思想』
『2つの思想』 夏たくさん虫が亡くなった 今日の雨でほかの虫たちが助かった 慈雨が来たからだ 亡くなった虫は 醜いが 生きている時は美しい 亡くなった虫が醜いのは気の毒だ 素手でいくつも毎日のように亡骸をつまみ右手にくるんで土や石に持っていく 土に還る 亡くなった虫に 南無阿弥陀仏を3回唱える 唱えるだけで虫は安心して空に還る という コロナ禍 フランスの思想家ジャック・アタリが提唱した合理的利他主義を得た 当時少ないマスクを差し上げた もちろんわたし自身のためだった 人が喜んでくれれば わたしが3倍喜ぶという、脳科学の理論を用いた 利他主義の小説を書いたが 誰ひとり判ってくれなかった しかし利他主義は無限無敵だった 利他行、自利利他を生活に活かした 自利利他を体感した 「すべての人を大事にしなさい」 これが天からの言葉の教えだった 自分の年齢と生命は有限だが 利他は無限であると気がついた 利他が自利利他になりました 脳出血後遺症でリハビリテーション病院から利他を実践した 自分も大変だったが 入院中、同室で わたしが当時車椅子で フレイルの高齢者の車椅子を連れて 50メートル先のトイレに連れていった わたしに利他主義があった 利他がわたしの中に生きていた 新しい思想は暮らしになった 利他は生き物だ、息をしている しかも南無阿弥陀仏も得た 南無阿弥陀仏も生き物である 南無阿弥陀仏が息をしている ピチピチの強い2つの思想よ ありがとう どこに行っても わたしは大丈夫だ