詩 『8月11日』
『8月11日』
終わった
本当に終わった
2年3ヶ月
トイレもベッドにも車椅子から移動することができなかった
終わった
本当に終わった
2年3ヶ月
たくさんの人の手伝いにおいて
歩けるように
もう少し歩けるように
転ばないように
左足はコンクリート
重く硬いものだ
それがどうだ
今日 足裏が回復した
8月11日
練習して
歩く練習をして
皆さんのおかげだ
足裏に感覚が戻ってきた
もうこれで怖くはない
足裏に通電したのだ
断水したものから 蛇口から水が出てきたのだ
電灯から明るくなったんだ
こんな事って本当にあるのかな
杖もいらないかもしれない
足裏に電気が走ったのだ
繋がったのだ
生まれていて
こんな感動は
足裏が電気が走っていることが
ぐるぐるぐるぐる歩いて
左足の裏を感じる
2年3ヶ月
車椅子からトボトボ 歩いて
今やっと
左足裏に感覚が戻った
皆さんのおかげ
介護士さんたち
理学療法士さんたち
看護師さんから栄養士さんたち料理を作ってくれた人たち掃除をしてくれる人たちや 送迎バスの運転手さんたちみんなまで
みんなのおかげ
本当にありがとうございます
こんな事ってあるのかな
苦しくて嬉しくて
嬉しくて嬉しくて
涙が出そうで
たくさんの人にそう言って
「よかったねよかったね」って
私ここまた来た
感覚が戻ったんだ
もう怖くない
この2年3ヶ月
脳神経細胞が
再生したのだ
壊れた脳神経を迂回して
脳神経細胞が再生したのだ
頑張ったね
って言ってくれるけど
正直 頑張ったという感覚はない
皆さんのおかげ
ただ私は やることをやっただけ
頑張ったわけじゃないんだよ
皆さんのおかげです
ありがとう
終わった
本当に終わった
2年3ヶ月
たどり着いた
「これから始める」なんて そんな気持ちはない
本当に嬉しいんだよ
だから ぐるぐるぐるぐる歩いてるんだ
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#ありがとうございます






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