投稿

詩  『ぱんだのたからもの』

イメージ
『ぱんだのたからもの』 政治の話はつまらんな 政治が好きな人はよくしゃべるが 本当に好きなものは音楽だった あの人はたとえば 「パンダの宝物」 と言ってびっくりした 正しい発音は 「ぱんだのたからもの」 ひらがなが音楽になった あの人の手引きで バイオリンの人がやってきて 大きな音で弾いてくれた 世知辛い世の中だけど 忙しくて どうしようもないのだけど 音楽があってよかったんだ あのバイオリンの音って こんなに大きいんだな って 1曲目 2曲目 3曲目 うっとり聞いていると 宇宙から聞こえてくる 宇宙が鳴っているのだな バイオリンがやってくる世の中 宇宙の音からやってくる 音楽から遠くなった人たちが 耳から5m先から 音楽がやってくる 生きてれば 音楽を忘れるほど大変だけど 生の楽器はやっぱり素敵 「ぱんだのたからもの」 その意味を聞いてみると 「カクカクシカジカふにゃんフニャン」 その声も 音楽だ 秋の音楽のお祭りは 遠くからも近いところからも わたしたちの暮らしに 束の間のメロディーだ バイオリンの大きな音 体で聞いて 心で聞いて 表情の緩んだ皮膚から 大きな宇宙に 連動していけ 笑顔の船に乗って 高く高く遠く 遠く 飛んで行け  

詩  『言葉の水』

イメージ
『言葉の水』 あの人はめずらしく よく喋った いつも聞く人だったのに あの人はよく喋った 栓を抜くと 出るわ出るわ すごい水だ 言葉は水で ものすごく広がり どんどんどんどん 水が出てくる あの人はずっと喋りたかったのだ あの人の言葉は水のように 噴出して出るは出るわ どんどん出てくる 詰まったものが全部出た時に あの人は すっきりした顔になっていた 生物の言葉とは 発出とは 快楽であり デトックスだ これを出ないと心身とも悪くなる だからあの人はよく喋った あの人は 頬を赤くして まっすぐまっすぐこっちもあっちも 噴出する 言葉の水は空気に混ざって 拡散していく 喋れない人も 実は喋っている あまりにも饒舌だ あの人たちもこっちの人たちも その声を聞いている 喋れない人 喋らない人こそ すごいすごい言葉の水だ いつも聞いている 耳で目で気配で聞いている あの人はよく喋った 毒が出たように 詰まったものが全部出たように 言葉の水は 拡散して 消えていった 空気が美味しい 森の中ではない 田舎の山や川でもない 海の波も必要ない 秋の青空の下でなくとも ここにいれば空気が美味しい 人々の善の心の現れだ あの人はめずらしく よく喋った 赤い布をみんな手に出して 白い布をみんな手に出して 静かな人もいれば しゃべる人たちもいる 毒づいた言葉もいい 得ある言葉もいい とにかく喋れば みんな 楽になる 溢れる言葉よ 溢れる水よ 循環して もっともっと回っていけ  

詩  『医療は必ず進歩する』

イメージ
『医療は必ず進歩する』 あの人の横に立って スマホの画面を出す これはこれで こうなってるから これはこうなんだよ 9月の終わりに 承認されたんだって それで大阪の医療で これでこうなったということです 50分で終わったらしい あの人も頷いて 改めて それはこれ こうなんだから ということは これがこうだったら こうなったっていうことなんです 20年 必要だったんです 民間で それができるようになった だからこれから 大丈夫だというわけではないけれど 治っていくよ って 論理的に それは正しくて これはこうでいけたら 民間の方もあれが 会社まで出てきた こっちはこうだけど こっちはこれでいける 承認から民間企業が名乗り出た 高額医療は対応になるから もっと安くなる だから筋トレだけやっといた方がいいです 筋トレをやっとけばいい 必ず治る スマホの画面を指で拡大して それを見せた その人は涙が出る と言い あの人の 右肩を少しだけ触れて 最後の合図を送った あの人が涙が出る 気落ちしていると思っていたけど それほど沈んでいたとは 医療よ もっと早く まっすぐ進め 考えてみれば この人の体が治れば たくさんの他の人も治る それは当たり前にそうなる 心はなく 脳がある 皮膚感覚から脳に送る 私たちができるのは 脳に 気落ちするわけではなく 気落ちするのは当たり前 当然です けれど 体の不具合は 栄養士が入る食事と 腸脳相関がもっと認知すること あの人はおそらく存じていないから 今度会ったらそのことも伝えたい 体の不具合は メンタルがかなり大きい だからこそ あの人の苦しみや悲しみは たくさんの人の苦しみと悲しみなのだ 正しく ポジティブな情報を伝えること 知恵があれば かなり 行ける あの人よ これもまた一つの縁だ 大丈夫だ 論理的に大丈夫だ 医療は戻ることはない 医療は必ず進歩する あの人の 涙よ 人間の苦しみ悲しみは辛さは あの人の涙に それを見つけた 医療よ科学よ もっと進め 四方八方に広がっていけ 医療よもっと進め 進んで進んで大きくなれ みんながみんなが 2ミリでもいいから元気になってほしい 医療よ知恵よ 走れ走れ もっと進め  

詩  『パイセン!』

イメージ
『パイセン!』 最初の1行 次の2行だけで危なかった 触ってはいけないと思った だけどもう無理 パイセン、これはあかんて コレを書いちゃいかん このアルバムだけで 7時間食べず 飲まず 眠らず微動だにせず 7時間 ずっと喋ることになるのに 話したら収拾がつかないから この道が安全だ 混乱、興奮を避け 共鳴を避け ロマンの渦から外れる 現実生活を続ける 冷静に距離をとる 庭の柿の木を見る 危なかった 10月は神無月 月を見 風を見 テレビを見る人を観察する 声は一次情報だ 言葉も一次情報だ 二次情報で遊んでいれば 安全だ  

詩  『過去の人々よ』

イメージ
『過去の人々よ』 過去の日々 金曜日から今朝までの 日曜日 ずっと考えていた  思っていた 「振り返る」の意味がやっとわかった 過去の日々 あの人は来てくれたのだ はぁはぁ息を出して 走っていたと思う あの時から命を助けてくれた あの人は泣きそうだった 鮎川信夫の作品だと思うが 調べてみてもわからない ただ一節があったのだ  ……過ぎ去りし日々を嘆くでない   本当の意味がわかるのは   もっとずっと後だ……   やっとこの言葉がわかったのだ 去っていく人 残された人 その両方を実感して 今やっとわかった あの人のおかげで わたしは今ここに生きている 夜の道の中を あなたは一人で寂しくて 苦しくて辛くて悲しくて 1時間も2時間も たった一人で歩いていたのだ 自分自身の都合だけで生きるために その時間もわたしは充分使った わたしたちは時を経たのだ だからと言って 再びということはありえない この一点のためで お互いが一人で生きていったのだ 過去の人よ すまなかった 迷惑をかけた 心配かけた 悪かった あなたという人よ あなたのおかげだ 延長線の先にあるのは お地蔵様に挨拶した時と同じであり 神様仏様のおかげで 今わたしは生きている 過去の人々よ あなたたちのおかげで あなたを起点として 100人以上の名前も言える ここまでやっとできてきた あとはご恩送りだ 「振り返る」意味の中から 小さな光となって ここにいるのだ  

詩  『丹下は友達だ』

イメージ
『丹下は友達だ』 丹下は友達だ 長い友達だ 今日は 丹下の誕生日 おめでとう はっきり言って 助けてくれた それだけでもありがたい 丹下は励ましてくれた 背中を押してくれた はっきり言う人だ 丹下は楽しい音楽が大好きで 暗い歌も大好きだ あっちもこっちも行きたくて 無理をしないことも知っていて 300日がお祭りだ あとの65日はハレとケ(仕事)の ケなのだ ハレの時でもケがあって ケの時でもハレである 丹下は友達だ それでも 気落ちしてる時がある 伏見の交差点で会ったこともある 上前津の そんな あの桜の日に なぜあんなところで会うのだろう とお互い驚いた 僕たちは自由だった 仕事は仕事でやらなきゃいけないけど 本当は自由だった 今でもそうだ 若い時から寄付をしてる そのことは何も言わなかった いわゆる陰徳だ 僕たちだって いつ どうなるかもわかんない 65歳はこれから大変 これまでも大変だったけど なんとかなったと思う これからも なんとかなると思う だけど何が起きるかわからない だから 丹下の陰徳を 明徳したいと思ったのだ 人間は 飄々としていても 実は隠している思いがいっぱいある 丹下は友達だ 「ぼちぼち やりましょう😄」 これが丹下の口癖だ 希望しすぎず 絶望しすぎず これが 丹下の知性だよ 丹下は友達だ 長い長い友達だ 「健康第一」 その通り 今日は丹下の誕生日 おめでとう、おめでとう、 おめでとう。  

詩 『あの人の背中』

イメージ
『あの人の背中』 あの人の背中を見ていると ほかほかしてくる 200%の安心感 癒してくれる表情は 美しいというよりも あったかいのだ あの人の背中を見ていると 山の背景や海の青 川の音や野の仏 歌や声や動物たちは ここいらへんで遊んでいる 動いている あの人の背中を見ていると 雨が欲しい時は雨が降る 太陽が欲しい時は照ってくれる 不安や怖さがある社会だけど そんな時代だけど 一隅を照らす人たちの光は わたしたちの道灯り あの人の背中を見ていると 日陰を作ってくれる 日当たりを作ってくれる 木漏れ日の中で ゆっくり動く動物たち その声、道草 あの人の背中を見ていると 世界がもっと広くなる わたしたちは 高く高く飛び上がり 下へ下へと落ちていく 風みたいになって 方角もわからない あの人の背中を見ていると 300%の安心感 行くのか そうでもないのか それはそれで 人それぞれで 生きている 食べている  

詩  『理学療法士たち』

イメージ
『理学療法士たち』 あの人の手は指は ツボを押す 海の中を潜っている気分だ タコもいるイカもいる 海藻も揺れている 潮の匂いがする 海を感じる あの人の手は指は ツボを押す 波の中で 泳いでる魚みたいで この海に生まれてよかったな 手と指が ツボから海になる 海になったら 波に揺れるだけなのだ あの人の手は指は このツボを押す 脳は海と同じだと気がつくまで 時間は必要なかった 海はどうして塩辛いんだろう そうか 海の中に生まれたから 当たり前に塩辛いんだね 地球に生まれれば 当たり前に酸素がある 地上であの人の手は指は このツボを押す どう考えても揺れて揺れて 海に生まれてよかったな タコもいるイカもいる 小さな魚もいっぱい 海藻も揺れている 気持ちいい 海に生まれてよかったな

詩  『兄の誕生日』

イメージ
『兄の誕生日』 今日は兄の誕生日 69歳になった 天秤座で酉年でB型で 明るく楽しい兄のおかげで わたしを 明るいところに手を引いてくれた いいかげんでテキトーで 何もかにも楽天的で 決める時はバチッと決める わたしにできないことばっかりで たとえば悪夢を3本立てになっても 大丈夫大丈夫 って言って背中を押してくれる 荷物を叩いて潰しちゃう いつだったか 兄からのメールは 何度も読み返した 兄はこんなに文才があるとは 知らなかった 本気で伝えたい人って ちゃんと伝えてくれるんだな 現実的でハートがあって いつも報告事項だけど 長い文章でも短い文章でも 兄の文末には🌱とか 💕マーク とか 超軽い兄 実は本当に真面目で 真剣で怒る時もある なんだかんだと 暗い時もいっぱいあるし そういうのをずっと見ている 何も言わずに 一人で仕事をしている 調子が全然変わるし それでいいんじゃない⁉️ みたいな絵文字ばっかりの人生だ どれだけ助けられたか 怒ると本当に怖い その時は本当に優しくて 基本は現実で 早く対応してくれる そんな兄の誕生日 今日は69歳 送ることはないけれど 遠い場所で生活しているから きっと雨が降っても大丈夫 正しい対応をしてくれるから 父ゆずりの地頭の良さ  今日はそんな誕生日 おめでとう、ございます