詩  『過去の人々よ』





『過去の人々よ』


過去の日々
金曜日から今朝までの 日曜日
ずっと考えていた  思っていた
「振り返る」の意味がやっとわかった

過去の日々
あの人は来てくれたのだ
はぁはぁ息を出して
走っていたと思う
あの時から命を助けてくれた
あの人は泣きそうだった

鮎川信夫の作品だと思うが
調べてみてもわからない
ただ一節があったのだ


 ……過ぎ去りし日々を嘆くでない
  本当の意味がわかるのは
  もっとずっと後だ……  


やっとこの言葉がわかったのだ
去っていく人
残された人
その両方を実感して
今やっとわかった

あの人のおかげで
わたしは今ここに生きている
夜の道の中を
あなたは一人で寂しくて
苦しくて辛くて悲しくて
1時間も2時間も
たった一人で歩いていたのだ

自分自身の都合だけで生きるために
その時間もわたしは充分使った
わたしたちは時を経たのだ
だからと言って
再びということはありえない
この一点のためで
お互いが一人で生きていったのだ

過去の人よ
すまなかった
迷惑をかけた
心配かけた
悪かった
あなたという人よ
あなたのおかげだ
延長線の先にあるのは
お地蔵様に挨拶した時と同じであり
神様仏様のおかげで
今わたしは生きている

過去の人々よ
あなたたちのおかげで
あなたを起点として
100人以上の名前も言える
ここまでやっとできてきた
あとはご恩送りだ
「振り返る」意味の中から
小さな光となって ここにいるのだ



 

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