詩 『愛の人たちー傾聴』



 

  『愛の人たちー傾聴』


愛の人たちは

目線を下げ

話を聞く


寂しい人たちは

時に泣きながら

訴える


愛の人たちは

うなずき

そうだね そうだね

と傾聴する


愛の人たちは

寂しい人たちを探し

確実に助けようとする

スプーンで

寂しい人たちの口に

食べ物を運ぶ


寂しい人たちは

安心する

愛の人たちに会えば

確実に助けてくれる


弱い人たち

悲しい人たち

けれど

愛の人たちがいる


毎日のように

わたしは見ている

愛の人たちの肩の上に

花が咲いている

わたしは見える


黄色

ピンク

水色


愛の人たちの肩の上に

いくつか花が見える

わたしは観察者

定点観察者


世の中

醜い人たちはいるけれど

わたし 見える 毎日のように


黄色

ピンク

水色


きれいな人たちは

目が笑っている


世の中

よく見れば

愛の人たちがいる


黄色

ピンク

水色


また愛の人たちが

懸命に助けようとしている

目線を下げ

話を聞く

穢い言葉を

食べる

それが仕事

愛の人たちは

目で笑って

きれいにしてくれる




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