詩『キリン』

 


   

       『キリン』


寒い時に

お湯を飲む

微量な塩胡椒

これだけで

額に汗が出る


あの人は

何も話さない

優しい行為もしない

人の話を聞くだけ

少しだけ低い声で

「そうだね」

と言う


目を合わせることもない

挨拶をしない日だってある

たまに

オクターブ高い声で

笑っている


キリンだ

キリンの目だ


いろんな人の

怒り

鬱憤

文句

悪口

愚痴

弱音の

たくさんの草草言葉は

キリン

馬

牛

ロバ

羊

象が

草みたいに食べてくれる

それぞれの役割がある


そうだ

暖かくなったら

動物園に行こう

キリンを見に行こう


寒い時は

お湯を飲む

微量な塩胡椒

これだけで

額に汗が出る

キリンを思えば

未来もあったかい



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