詩 『満月と熊たちとの往路』
『満月と熊たちとの往路』
どっかのお母さんが言うた
エレベーターの乗り合い
「今日は曇ってますね」
「そうですね」
私はそう答えた
どっかのお母さんが 重ねた
「今日は満月ですね」
「あっ‼️ 今日 満月だ‼️」
私は思ったことをそのまま 言葉にした
それだけで 二人とも
なんだかよくわからんが 盛り上がった
じゃあまたね どっかで
とも言わず
お互い 満月 満月と言って
そうか 今日は満月だ
朝も 満月だった 分かっていたけど
すっかり忘れてた
満月だということは
月見だ団子だ
と言っても もう11月だしな
そうか 今日はみんな興奮するから危ないんだな 気をつけないとな
人間は潮に引かれてしまう
満月 危ないぞ
気をつけないと
というわけで とりあえず 写真を撮った
曇り空で
夕方なのか 昼なのか 朝なのかも よくわからんが 実は3時ぐらいだな
時間も曖昧だし 曇り空 なので
よくわからんし しかも 満月だ
匂いがする 花だなと思って 写真
そうか 今日は満月だから
あおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ‼️
とは言えなかったですけどね
熊が言いやがった
「兄貴、そろそろ帰りまっせ」
ほかの熊たちも言うた
「はいはい 分かりましたっ‼️」
熊たちはうるさいわ はっきり言って
「帰るってどこに行くんだ⁉️」
とサービスで 私は言うた
「兄貴、山に帰るに決まってるでしょ」
はいはい 分かりました
熊はうるさいわ 本当に
というわけで私は熊の子分たちを連れて 山の上に帰って行くのだあおおおおおおおおおおおおおおあおおあおおおおおおおおっ‼️
「兄貴、帰りますよ」
はいはい 分かりましたって‼️
「兄貴、ところで今日お寺さんに行くっちゅう話だったけどな⁉️」
熊たちが言うた
「なんとなく今日は『呼ばれて』ないんだよ。だから 花を買ってきたよ、おとんのお墓にな」
私と熊たちは
どうでもいい話をしながら 山道を歩いた
熊たちはずいぶん 派手にやりやがった
と言いたかったけど何も言わなかった
なぁ帰ろうな みんな
あおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお‼️
「兄貴、、、」
熊たちが心配そうに言うた
大丈夫だよ 帰ろうよ、なあ みんな‼️

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