詩『先輩と朋輩』




2024年12月29日

ライブに行ってきました

めちゃ良かったです

こんな詩を作りました


   詩『先輩と朋輩』


これはおかしい

何かおかしい


おそらく

言葉を使ったのだ


北に向かっていた

年末の寒い昼過ぎ


30年前

岡崎の

ガードレールで

先人の姿があった

あの人の名前を呼んだ

私を見た

「圭介?」


2階の教会で

聞いた

私は泣いていた

聖書の中を歩いていた


もう少し前

京都グライダーで

見つからないように

言葉を聞いて

帰った


あの人は遊んでいたのだ

そして学んでもいた


犬山ふうの扉を開けた時

朋輩だ

現れた

彼は私の手を

私は彼を抱擁した

「生きとったぞ」

彼はもう言葉がなかった

言葉がなかった


あの時

救急車の中で横になっていた

彼が心配そうに私を見ていた

私は彼に言った

「あとは頼むな」

彼は答えた

「バチバチやるからさ」


彼もまた遊んでいた

そして学んでいた


あの人と彼が

一緒に遊んでいる

または学んでいる


良いとか悪いとか

玉の動きを見ていたのに

音玉を聞いていたのに


あの人は

言葉を使ったのだ


私たちは

途中だ

道はまだある

いつも光を見ている

求めている

「遊び放題だ」

誰かが言った

「遊び放題だね」

みんな

北に向かった



コメント

このブログの人気の投稿

プロフィールっていうのをそういえば 書いていた 忘れていた これを書いたのは 2、3年前 後は加筆。

脳内出血予防(再発予防)

未収録 ペケいとうたかお